会社が協力してくれないので労災保険の申請を自分でしたい!何から始めればいい?
会社の方から労災保険を申請してくれれば良いのですが、協力してくれないケースは多々あります。
長時間労働やパワハラなど、会社側に後ろめたいことがあればなおのことです。
本記事ではやむを得ず自身で対応しなければならない場合はまずどうすればいいか、について解説します。
まずは労働基準監督署への相談がおすすめ!
明確な方向性が決まっている場合は最初から弁護士に相談するのも良いと思います。
(「違法な労働等の証拠があり、合わせて未払い残業代や慰謝料を請求したい」など)
ただ、多くの場合はそこまで明確ではないと思いますので、まずは以下の労基署とその関係機関への相談をおすすめします。
労働基準監督署
【開庁時間】平日の9:00~17:00
資料持ち込みや具体的な事情説明を含めた、本格的な相談をするならこちらです。
まずは勤め先を管轄する労基署を調べましょう。
「労働基準監督署の管轄地域と所在地一覧 都道府県名」で検索すれば地域ごとの労基署と電話番号が分かります。
一般的には相談先は労基署内の労災課で、初回予約前の相談は不要な場合が多いです。
ただ、どの地域でもいつでもその扱いとは限りませんので、訪問前に確認の電話をしておくと良いでしょう。
どれほど細かく教えてくれるかはケースバイケースですが、少なくともおおよその方向性や必要書類は分かるかと思います。
その上でご自身で対応するか、弁護士や社労士などの専門家を頼るかを決めると良いと思います。
労災保険相談ダイヤル
【受付時間】平日の9:00~17:00
労災保険に関する相談専門のダイヤルです。
労基署(と労働局)を統括する厚生労働省が委託している公式の相談先なので安心。
働く側からの相談も歓迎とのことなので、電話で済むような質問を手軽にするには良いと思います。
申請を迷っているので匿名で手軽に相談したい、という場合にも向いています。
便利ではあるが労災保険は担当外:総合労働相談コーナー
【開庁時間】平日の9:00~17:00
職場での労働問題について相談できるコーナーです、
各労基署と労働局に配置されており、予約不要で電話・面談ともに受け付けています。
労災保険については「労災課に聞いてください」ということになりますが、それ以外でしたら広範な事項について相談できるかと思います。
まとめ
労災保険の申請は複雑な形式を取っているため、自身で進めていくのは簡単ではありません。
まずは上記相談先に相談をしてからどうしていくかを決めることをおすすめいたします。
その上で弊所(社会保険労務士)へのご相談もご検討いただけますと幸いです。
執筆:クレイド法務事務所 代表
社会保険労務士 前田 健